神経ブロック注射
神経ブロック注射
これらの痛みの多くは、神経や血流の異常が関係しています。
神経ブロック注射は、神経の興奮を鎮めて血流を改善し、「痛みの悪循環」を断ち切る治療です。
神経やその周囲に局所麻酔薬や抗炎症薬を注入し、痛みの伝わりを一時的に遮断する方法です。
炎症を抑えて筋肉の緊張をゆるめ、血流を整えることで、痛みの根本的な改善を図ります。
当院では、X線透視装置や超音波(エコー)を使い、神経や血管の位置を正確に確認しながら安全に施行しています。
薬物療法だけでは治りにくい慢性的な痛みや、原因が特定しづらい神経痛にも有効です。
ペインクリニック専門医が、症状の原因や部位に応じて
を使い分けています。
透視下ブロックでは造影剤を使用して薬液の広がりを確認しますが、まれにヨード過敏反応(発疹・息苦しさなど)が
生じることがあります。当院ではアレルギー歴を必ず確認し、必要に応じて造影剤を使わない方法を提案します。
治療回数は1〜数回が一般的で、効果は数日〜数か月と個人差があります。
繰り返すことで効果の持続や再発予防が期待できます。
背骨の中にある硬膜外腔に薬剤を注入して、神経根の炎症を抑えます。
腰下肢痛や坐骨神経痛など、広い範囲の痛みに適しています。
【対象疾患】
脊椎から出る神経根近くに薬剤を注入して、圧迫や炎症による放散痛を軽減します。診断的にも有用であり、どの神経が痛みに関与しているのかを確認できます。
【対象疾患】
首の付け根にある交感神経の集まりをブロックして血流を改善します。
血管の緊張をやわらげ、自律神経の乱れを整える作用もあります。
【対象疾患】
首や腰の関節を支配している小さな神経(内側枝)を遮断し、関節の炎症や運動時の痛みをやわらげます。
【対象疾患】
三叉神経の主幹部に薬剤を注入し、広範囲の顔面痛に対応します。
【対象】
三叉神経痛(上顎・下顎枝)、外傷後顔面痛など
鼻の奥にある神経節をブロックし、顔面痛や群発頭痛を改善します。
【対象】
群発頭痛、片頭痛、鼻閉・流涙など
顔の表面に分布する神経をブロックし、帯状疱疹後神経痛や三叉神経痛
による顔面の痛みを緩和します。
【対象】
帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、慢性頭痛、術後神経痛など
肋骨の下を走る神経に薬剤を注入し、胸部や上腹部の痛みをやわらげます。胸部手術後や肋骨骨折、帯状疱疹後神経痛など、強い体幹痛のコントロールに有効です。エコーやレントゲン透視下で神経や血管の位置を確認しながら行うため安全性が高く、痛みの範囲に応じて薬剤の量を調整します。
【対象】
肋骨骨折後疼痛、胸部術後痛、帯状疱疹後神経痛、胸壁痛、慢性体幹痛
腕や手に走る神経の束に麻酔薬を注入し、神経痛やしびれを軽減します。
【対象】
頚肩腕症候群、上肢神経痛、CRPSなど
筋肉のしこりに薬を注入して血流を改善し、筋緊張を緩めます。
【対象】
肩こり、筋・筋膜性疼痛症候群、慢性腰痛
神経ブロックは安全性の高い治療ですが、まれに以下のような副作用が生じることがあります。
当院では、副作用が起きた際に即時対応できるように救急対応の準備を整えております。
ブロック注射を実施することで多くの方は症状が改善しますが、一部の方では神経の興奮が強く、痛みが再び出現することがあります。そのような場合には、より持続的な鎮痛を目的としたラジオ波治療を検討します。
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