帯状疱疹
帯状疱疹

「皮膚がピリピリして服が触れるだけで痛い」「発疹が治ってからもズキズキと痛みが続く」
「夜になると痛みが強くなり眠れない」——
帯状疱疹によって生じる痛みは、急性期の強い神経炎症による痛み(帯状疱疹関連痛:ZAP)と、皮膚症状が治ってからも続く帯状疱疹後神経痛(PHN)に大きく分けられます。
急性期では、発疹・水疱・赤みを伴う神経の炎症が強く、刺すような痛み・焼けるような痛み・しみる痛みが特徴的です。
一方で、皮膚症状が治ってからも続く慢性期のPHNでは、持続する鈍い痛み(持続痛)に加えて、突然ビリッと走るような突出痛(発作痛・突出痛)が混在し、日常生活に大きな影響を与えます。
帯状疱疹の痛みは、適切な初期対応とペインクリニックでの専門的な管理により、長期化や慢性化を防ぎやすくなります。
気になる症状がある場合は、無理に様子を見続けず、早めにご相談ください。
帯状疱疹は、子どもの頃の水ぼうそうの原因ウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス:VZV)が、加齢・疲労・ストレス・病気などによる免疫低下をきっかけに再び活動することで発症します。
再活性化したウイルスは神経に沿って皮膚へ広がるため、
といった状態に陥ることがあります。
特に50歳以上・糖尿病・がん・免疫抑制治療中の方ではリスクが高く、早期対応の重要性が指摘されています。
皮膚の発疹に伴う痛みで、以下の特徴があります。
急性期の強い痛みは、PHNへの移行リスク因子ともされ、ペインクリニックでは初期段階からの痛み管理を重要視します。
皮膚症状が治癒した後も3か月以上続く神経痛で、
などが混在し、長期間続くことがあります。
顔面の帯状疱疹は、視力障害や聴覚障害のリスクがあるため、早急な精査と治療が必要です。
帯状疱疹の痛みは、
の二本柱で治療を行います。
帯状疱疹が疑われたら、できるだけ早い段階(理想は72時間以内)で抗ウイルス薬を開始します。
症状や年齢に応じて、アシクロビル・バラシクロビル・ファムシクロビルなどを使用します。
痛みの性質に応じて以下を組み合わせます。
特徴として、持続痛と突出痛で使用薬が異なるため、症状に合わせた調整が不可欠です。
薬で十分にコントロールできない痛みに対して有効です。
急性期の痛みの軽減と、PHN移行リスクの軽減が期待されます。
慢性期では、パルス高周波治療(PRF)による神経過敏の鎮静化を検討します。
帯状疱疹は、
がPHN移行を防ぐ鍵になります。
「皮膚がチクチクする」「服が触れるだけで痛い」
「発疹が治ったのに痛みだけ残っている」
などの症状がある場合は、お一人で抱え込まず、医療機関へご相談ください。
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